研究活動 (随時アップデート予定)
蚊媒介性ウイルスにおける宿主間相互作用の解明
デングウイルスやジカウイルスなどの蚊媒介性ウイルスは、蚊・ウイルス・哺乳類宿主の三者の相互作用の中で感染サイクルを成立させています。なぜウイルスが異なる種をまたいで増殖でき、最終的にヒトで病原性を示すのか。その謎を解明し、新たな感染制御戦略につなげます。
免疫刷り込みが長期免疫記憶や感染防御に及ぼす影響の解析
感染やワクチンによって誘導された免疫記憶は、その後の免疫応答を方向づけます。インフルエンザでは古くから “original antigenic sin(抗原原罪)” と呼ばれる現象が知られており、近年SARS-CoV-2でも同様の免疫刷り込みが報告されています。私たちは、この現象が感染防御やワクチン効果に及ぼす正・負の影響を明らかにし、次世代ワクチンの設計に貢献します。
環境因子による感染病態・免疫応答の変化の解明
栄養状態、心理的ストレス、サーカディアンリズム(体内時計)といった環境因子は、ウイルス感染後の病態やワクチン応答に大きく影響します。これらの因子と免疫・感染動態の関係を解き明かし、個々人の環境やライフスタイルを考慮した感染症対策・ワクチン戦略の確立を目指します。
上記以外にもウイルスの病原性解析やヒトに対するワクチン開発・ワクチン効果の検証などウイルス感染症に対する様々なプロジェクトを行なっていく予定です。
GMP教育の推進
アカデミアの研究で産まれたシード(種)を臨床応用するためには多くのハードルがあります。そこで、当研究室では、基礎研究の成果を社会へとつなぐ架け橋としてGMP教育に力を入れ、UTOPIAからアカデミア発のワクチン開発や医薬品実用化がより活発に進む仕組みづくりを目指します。





